教員名

末木 啓介、古川 純、坂口 綾、山﨑 信哉、浅井 雅人（JAEA）、塚田 和明（JAEA）

所属

数理物質系

教務担当

数理物質科学研究科

主実施組織

アイソトープ環境動態研究センター

TA

TF

オフィスアワー

月-金　１３時-１７時

研究室

アイソトープ環境動態研究センター103（2）

電話番号

2512

E-mail

ksueki＠ied.tsukuba.ac.jp

放射線を用いた先端科学を理解するための基礎的知識を習得し、アイソトープ総合センターでの実習により、放射性同位体を取り扱うための基本的技術を習得する。

放射性同位元素や放射線をもちいた科学は,基礎?応用研究から実用まで現代社会を支える基盤技術の一つである。本科目では、「放射線を用いた最先端の科学」について講義する。さらに、365体育投注放射線初心者教育に準じた「放射線取扱に必要な法規」に関する講義と「放射線を取扱うための基礎技術」の実習を行う。

放射線?放射性同位元素?先端科学

6月26日（水）　
9時50分?10時50分　講師　末木啓介
　　講義　放射線同位元素等の取扱うための法令
11時?12時　講師　古川　純
　　講義　放射線の人体への影響
13時?17時　講師　浅井雅人（JAEA）
　　講義　放射線の応用１「超重元素の発見とその物理学的研究の最先端」

6月27日（木）
9時50分?10時50分　講師　坂口　綾
　講義　放射性同位元素等の安全取扱い
11時?12時　講師　坂口　綾?古川　純
　講義　放射線の応用３
13時?17時　講師　塚田和明（JAEA）
　講義　放射線の応用２「超重元素の化学的研究と放射性同位元素の医学利用」

6月28日（金）
10時?13時　実習１　末木、坂口?実習２　古川、山﨑
14時?17時　実習１　末木、坂口?実習２　古川、山﨑
　実習１　ガンマ線による被ばく線量と被ばく線量率の測定
　実習２　表面汚染の検査と除去

実習に関しては、受講生が１８人を超えた場合には二つに分けて実習１と２を並行にすすめ、午前と午後でテーマを交換する。


題名「超重元素の発見とその物理学的研究の最先端」
日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター　浅井雅人　研究主幹
要旨
本講義では、アジアで初めて命名権を取得した新元素ニホニウム発見のトピックスに関連して、超重元素はどのように合成され観測されるのか、どれほど安定に存在できるのか、どのような物理的性質を示すのか、といった話題について、放射線、放射性同位元素、原子核の壊変、原子核構造などの原子核物理学の基礎から解説するとともに、超重元素に関する最新の物理的研究成果について講演者らの研究成果も交えて紹介する。

題名「超重元素の化学的研究と放射性同位元素の医学利用」　塚田和明
日本原子力研究開発機構先端基礎研究センター　塚田和明　研究主席
要旨
本講義では、人工的な放射性同位元素の生成に関わる核反応や核分裂のような合 成機構と、それに利用される原子炉?加速器などについて解説しつつ、超重元素 の化学研究と放射性同位元素の医学利用に焦点を当て紹介する。特に、超重元素 の化学研究では、このような重い元素の化学的挙動への「相対論効果」の影響と 元素の周期表のかかわりについて、また、医療用放射性同位体の合成について は、最近の研究動向について講演者らが携わってきた研究に触れつつ紹介する。

特になし

1. 評価方法　出席，レポート
2. 割合
3. 評価基準

アイソトープ初心者講習会テキスト（配布）

特になし

特になし

●本授業科目単位取得者については、365体育投注放射線取扱初心者講習会の実習を免除する。