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教育

2020年度 - 科学的発見と創造性

知的基盤形成 科目群 (0A005**)_2020

科目番号 0A00504
授業科目名(和文) 科学的発見と創造性
授業科目名(英文) Scientific Discoveries and Creativity
授業形態 講義
標準履修年次 1-5
開設学期 秋ABCモジュール?集中
曜時限/開講日
教室 オンライン(同時双方型(リアルタイム配信))
単位数 1
担当教員
教員名
所属
生命環境系
教務担当
生命環境科学研究科
主実施組織
生命環境科学研究科
TF?TA
TA
TF
オフィスアワー等
オフィスアワー
研究室
電話番号
E-mail
教育目標との関連

修士レベル
 知の活用力?コミュニケーション能力
博士レベル
 知の創成力?コミュニケーション能力

授業の到達目標

科学的発見が単なる偶然でも、幸運でもなく、周到に企図された創造性によるものであることを理解すること。

授業概要

科学的発見がおこなわれる現場の歴史的状況を再現し、行為者の創造性がどのような形で発揮されたのか、「ハンソンの理論負荷性」、「ニュートンの林檎と万有引力の理論」、「ゼメルヴァイスによる産褥熱の予防」、「ジョン?ドルトンと化学的原子論」等様々な事例研究を通じて解明する。
 科学的発見が単なる偶然でも、幸運でもなく、周到に企図された創造性によるものであることを理解することを目的とする。

Kdb
キーワード

科学的発見、創造性、偶然、セレンディピティー、イノヴェーション、科学革命、独創性、社会的文脈

授業計画

1)概要を記載したレジュメにしたがって授業は進行する。
2)適宜映像資料を活用する。必要な文献や映像資料については授
業で十分に鑑賞できない部分については事後に復習すること。
3)発見がテーマなので質疑応答が重要な役割を果たすことは言う
までもない。積極的に参加し過去の俊秀たちの事績から創造の秘訣
を学べるよう挑んでほしい。

1日目)
1、発見を生み出す原理の探求。発見の文脈と正当化の文脈の相違を明確にする。
2、ハンソンの理論負荷性。「色眼鏡をかけて世界を見る」あるいは「思考の帽子をとりかえる」ことの意義。
3、ニュートンの林檎と万有引力の理論。発見の心理学と社会学。

2日目)
4、アルキメデスはなぜヘウレーカと叫んだか。ヒエロン王を説得する論理と王冠問題の解決の論理との決定的相違。
5、ゼメルヴァイスによる産褥熱の予防、あるいは帰納法の是非をめぐって。臨床医学と統計的合理性とのはざまで何が起きたか。
6、パーキンスによるモーヴの発見と mission-oriented researchの限界。発見の社会的因子。

3日目)
7、ジョン?ドルトンと化学的原子論。アマチュア科学者が世紀の大理論を構築した理由とは。
8、パストゥールの八面六臂の活躍の根源とは? 産業科学という新しい文化。

履修条件

科学知識の優位性について関心のある者。予備知識は不要。論理的センスがあれば誰でも履修できます。

成績評価方法

1. 評価方法:質問など授業への積極的参加と、授業内容に即したレポート。
2. 割合:授業への積極的参加(30%)、レポート(70%)。
3. 評価基準:授業中に示された機知と諧謔のセンスおよび関心の高さを加味した採点を行い、満点の60%以上を合格とする。

教材?参考文献?配布資料

(参考文献)井山弘幸『偶然の科学誌』(大修館書店)、井山弘幸『現代科学論』『パラドックスの科学論』(いずれも、新曜社)。
※必要な資料?レジュメは配布します。

授業外における学習方法

講義中の課題に積極的に取り組む。必要な文献は持ち帰って調べること。

その他
開講情報

【0A00504】科学的発見と創造性

備考
シラバス英語