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教育

2021年度 - 科学的発見と創造性

知的基盤形成 科目群 (0A005**)_2021

科目番号 0A00504
授業科目名(和文) 科学的発見と創造性
授業科目名(英文) Scientific Discoveries and Creativity
授業形態 講義
標準履修年次 1-5
開設学期 春B 集中
曜時限/開講日 6/24,6/25,6/26
教室 5C212
単位数
担当教員
教員名
井山 弘幸(新潟大学)、野村 港二(コーディネーター), and Prof. Randeep Rakwal (Faculty of Health and Sport Sciences)
所属
教務担当
主実施組織
TF?TA
TA
なし
TF
なし
オフィスアワー等
オフィスアワー
研究室
電話番号
E-mail
教育目標との関連

修士レベル
 知の活用力?コミュニケーション能力
博士レベル
 知の創成力?コミュニケーション能力

授業の到達目標

科学的発見が単なる偶然でも、幸運でもなく、周到に企図された創造
性によるものであることを理解すること。

授業概要

科学的発見がおこなわれる現場の歴史的状況を再現し、行為者の創
造性がどのような形で発揮されたのか、「ハンソンの理論負荷
性」、「ニュートンの林檎と万有引力の理論」、「ゼメルヴァイス
による産褥熱の予防」、「ジョン?ドルトンと化学的原子論」等
様々な事例研究を通じて解明する。
 科学的発見が単なる偶然でも、幸運でもなく、周到に企図された
創造性によるものであることを理解することを目的とする。

Kdb https://kdb.tsukuba.ac.jp/syllabi/2021/0A00504/jpn/
キーワード

科学的発見、創造性、偶然、セレンディピティー、イノヴェーション、科学革命、独創性、社会的文脈

授業計画

1)概要を記載したレジュメにしたがって授業は進行する。
2)適宜映像資料を活用する。必要な文献や映像資料については授
業で十分に鑑賞できない部分については事後に復習すること。
3)発見がテーマなので質疑応答が重要な役割を果たすことは言う
までもない。積極的に参加し過去の俊秀たちの事績から創造の秘訣
を学べるよう挑んでほしい。


SCHEDULE: June 24-25-26 (3 DAYS)

1日目)
1、発見を生み出す原理の探求。発見の文脈と正当化の文脈の相違
を明確にする。
2、ハンソンの理論負荷性。「色眼鏡をかけて世界を見る」あるい
は「思考の帽子をとりかえる」ことの意義。
3、ニュートンの林檎と万有引力の理論。発見の心理学と社会学。

2日目)
4、アルキメデスはなぜヘウレーカと叫んだか。ヒエロン王を説得
する論理と王冠問題の解決の論理との決定的相違。
5、ゼメルヴァイスによる産褥熱の予防、あるいは帰納法の是非を
めぐって。臨床医学と統計的合理性とのはざまで何が起きたか。
6、パーキンスによるモーヴの発見と mission-oriented research
の限界。発見の社会的因子。

3日目)
7、ジョン?ドルトンと化学的原子論。アマチュア科学者が世紀の
大理論を構築した理由とは。
8、パストゥールの八面六臂の活躍の根源とは? 産業科学という
新しい文化。

履修条件

科学知識の優位性について関心のある者。予備知識は不要。論理的センスがあれば誰でも履修できます。

成績評価方法

①評価方法:質問など授業への積極的参加と、授業内容に即したレ
ポート。
②割合:授業への積極的参加(30%)、レポート(70%)。
③評価基準:授業中に示された機知と諧謔のセンスおよび関心の高
さを加味した採点を行い、満点の60%以上を合格とする。

教材?参考文献?配布資料

(参考文献)井山弘幸『偶然の科学誌』(大修館書店)、井山弘幸
『現代科学論』『パラドックスの科学論』(いずれも、新曜社)。
※必要な資料?レジュメは配布します。

授業外における学習方法

講義中の課題に積極的に取り組む。必要な文献は持ち帰って調べること。

その他
開講情報 GGEC_0A00504_Scientiifc Discovery and Creativity_POSTER_2021
備考
シラバス英語