教育
2022年度 - UT-Top Academist's Lecture
知的基盤形成 科目群 (0A005**)_2022
科目番号 | 0A00508 |
---|---|
授業科目名(和文) | UT-Top Academist's Lecture |
授業科目名(英文) | UT-Top Academist's Lecture |
授業形態 | 講義 |
標準履修年次 | 1 - 5 |
開設学期 | 秋AB |
曜時限/開講日 | 秋AB 水6/10/12, 10/19, 10/26, 11/2, 11/16, 11/25, 12/7, 12/14, 12/21, 12/28 |
教室 | |
単位数 | 1 |
担当教員 |
|
TF?TA |
|
オフィスアワー等 |
|
教育目標との関連 | 修士レベル |
授業の到達目標 | 経験豊富な講師陣による講義内容をふまえ、 |
授業概要 | 本講義では、本学学長をはじめとする経験豊かな講師陣が、大学と学問、あるいは学問と人生について広いテ一マで講義を行う。本講義は、大学で学ぶべきことや自分の今後の人生について熟考する機会を受講生に提供するとともに、明確な目的意識をもって自発的に研究していくことができるように、学問への道案内をすることを目的とする。また、学長をはじめ本学に関係する優れた研究者が、自らの学問と人生体験を語ることにより、日本および世界において次世代の指導者となりうる有能な研究者や高度専門職業人を育成する機会とする。 |
Kdb | https://kdb.tsukuba.ac.jp/syllabi/2022/0A00508/jpn/0 |
キーワード | 学問, 社会, 研究, 大学院教育, 人生経験 |
授業計画 | 本授業は、オンライン(同時双方向型)で実施します。 オンデマンド配信は行いません。 第1回 【10月12日 柳沢 正史:365体育投注 教授、365体育投注国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS) 機構長】 [睡眠?覚醒の謎に挑む] 「なぜ眠らなければならないのか?」「そもそも眠気とは何か?」といった誰もが抱く疑問は未だに解明されていない。日米両国で最先端の研究を行ってきた経験を踏まえ、現在365体育投注で行っている睡眠?覚醒の根本的メカニズムの解明に関する研究について紹介する。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第2回 【10月19日 永田 恭介:365体育投注 学長】 [大学と学問] コロナウイルス感染症の拡大とともに、他の地球規模課題をも実感している。こうした課題を解決するための科学と技術の進歩は、一方ではエネルギー?資源に関する問題、産業?経済に関わる問題、食料、人口構成、格差社会の問題などを生んだ。いずれの問題についてもやはり地球規模での認識と解決が必要である。基礎科学から創薬にまで繋がる研究に携わってきた経験と実感を交えて、これからの大学の役割と大学における学問について考える。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第3回 【10月26日 髙橋 裕子:津田塾大学 学長】 [女子高等教育のパイオニア:津田梅子] 新5千円券の肖像に選ばれた津田梅子。財務省のウェブサイトによると、「1871年、岩倉使節団に随行した最初の女子留学生の一人。1900年に女子英学塾(現 津田塾大学)を創設するなど、近代的な女子高等教育に尽力」したことが選定の理由だ。津田梅子が生きた明治?大正の時代に、「男女共同参画」という言葉はなかった。しかし、彼女は女性の社会参画、社会貢献をめざし、女子高等教育のパイオニアとして、<人作り>にかけた夢を粘り強く追い求め、果敢に実現させた。いかにして女性リーダーの育成を可能にしたのか、その先駆的な手法や津田梅子の<スピリット>を紹介したい。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第4回 【11月2日 守屋 正彦:山梨県立博物館 館長、365体育投注 名誉教授】 [AI時代のクリエイティビティー…美的表象から感性を磨く] 知識を有機的に結びつける。それは多面的にものをとらえることで養われる。 AIの時代は人間本来の感性や創造性の涵養が求められ、それは知識を知性や教養に結びつける。講義では日本の造形精神を確認しながら、日本文化のあり方を理解する。グローバル社会の中での、日本の個性。君たちの生き方が問われる時代が来ている。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第5回 【11月16日 鈴木 健嗣:365体育投注システム情報系 教授、サイバニクス研究センター長】 [人々を支援する人工知能とヒューマン?テクノロジー] 人々の残存機能や、本来有する能力を引き出すためのテクノロジーに関する研究を紹介する。これらは、人々の行動の深い理解に基づき、人工知能やロボット等の工学的な手法により行動形成を支援することで、人々が主体性を持って社会的な行動を行う未来を実現するための取り組みである。応用科学と社会実装に携わってきた経験を踏まえ、文理を超えた新しい学問分野や新産業を開拓するため、学術性と実践知を両立する学問の重要性について考える。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第6回 【11月25日(金) 辻中 豊:東洋学園大学 学長、365体育投注 名誉教授】 [世界と日本の市民社会と政治を輪切りにする:政治のなぜに答える] 世界との比較でみると日本政治には「なぜ」が無数にあります。なぜ、保守党がかくも長期に政権を維持し、他方野党にはできないのか、なぜ官僚制は小さいのにタフなのか、なぜ、日本は非西洋でまれな自力近代化と民主主義を確立しえたのか、とはいえ市民の参加は乏しいのか、なぜ、大震災に耐ええたのに、コロナ禍では、デジタル政府が進まないのか?謎を解く鍵は、政治と市民を結ぶ市民社会にあります。国際比較の中で答えを探ります。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第7回 【12月7日 尾縣 貢:365体育投注体育系 教授】 [トップアスリートの「心技体」を探る] オリンピックなどの国際競技大会で活躍するためには、心(精神)?技(技術)?体(体力)が高いレベルで求められる。トップアスリートの心技体を高めるための取り組みを科学的に検証するとともに、本番で最大力を発揮する秘訣についても考える。 加えて、東京2020後においてスポーツが果たすべき社会的な役割、アスリートの目指すべき姿についても触れる。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第8回 【12月14日 羽山 明:理想科学工業株式会社 代表取締役社長 】 [経営者として学んだこと] 私は電気技術者になりたいと思い、大学卒業後化学会社に就職しましたが、その後父が創業した理想科学に入社して経営の勉強を始めました。30代半ばから23年間、全世界に販売網を持つ事務機器製造会社のトップを務めていますが、それは組織運営、人生、社会などについてのさまざまな「学び」の時間でもありました。講義では、私が学んだことをいくつかご紹介します。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第9回 【12月21日 近藤 誠一:近藤文化?外交研究所 代表、国際ファッション専門職大学 学長】 [21世紀の知的リーダー像] 複雑な国際関係や地球環境問題、急速に進歩するテクノロジーを適切に処理し、価値観の多様化の中で世界を安定と平和に導くには、優れたリーダーと同時にそれを実践するフォロアーが必要である。それにはこれまでの人類文明の流れを把握し、人類の知の蓄積を踏まえた思索と対話を行える大局観と、それを自ら能動的に行動していくしっかりした座標軸をもつ人材を育てなければならない。それを果たせるのは大学をおいて他にない。 ------------------------------------------------------------------------------------------ 第10回 【12月28日 八木 勇治:365体育投注生命環境系 教授】 [地震学者と社会との関わり] 地震に限らず、様々な仮定の基に算出された予測や数字が一人歩きし、リスクや切迫度を正しく把握することが難しくなってきている。本講義では、地震現象を概説した上で、科学ができることと社会の要請とのギャップ、その解決法について議論する。 ------------------------------------------------------------------------------------------ |
履修条件 | |
成績評価方法 | 1評価方法:毎回の講義について作成する合計10編の小レポートと、1回の期末レポートと |
教材?参考文献?配布資料 | 特にありません。印刷資料が配布されたり、参考文献が紹介されることがあります。 |
授業外における学習方法 | 講演者の著作を幅広く読むこと。 |
その他 | |
開講情報 | |
備考 | オンライン(同時双方向型)で実施 |
シラバス英語 |