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鷹鳥屋 明さん(TSUKUCOMM Vol.59)

鷹鳥屋 明さん 写真

「戦う人文学」で世界に横串を通す

株式会社HykeComic
鷹鳥屋 明(たかとりや あきら)さん

-これまでのキャリアや生活において、365体育投注でよかったと思うこと

 現在は、ウェブ上の漫画、ウェブトゥーンの営業をやっていて、いろんな出版社にコンテンツの配信を依頼したり、キャラクターのライセンスを使って、企業とのコラボ企画なども手掛けています。学生時代は、仲間たちと夜中までアニメや漫画を見て、朝、そのまま授業に行くような日々でしたから、その経験が、今の仕事に大いに役立っています。他の人が知らないような作品や海外の作品もたくさん教えてもらいましたしね。
 人文学を学んでも、何ができる人になれるのか分かりにくいかもしれませんが、専攻した歴史学も含めて、歴史学ってさまざまな分野に横串を通して学んで総合的な結論や認識を出すものだと考えています。また中東の国々でも仕事をしていて感じるのは、歴史の知識は、外国の人たちと渡り合うための土台にもなりますよね。だから、人文学こそ学ばなければならない。それで「戦う人文学」を標榜していました。

-学生時代の一番の思い出

 とにかく毎日がすごく充実していました。共通の価値観や興味を持っていて、かつ、知識欲の深い同世代の人たちとの交流があり、すごく楽しかったですね。自分の専攻は、中国と少しトルコの歴史だったのですが、日本?東洋?西洋、地学それぞれの歴史オタクがいて、普通の学生はあまり行かない、図書館の地下のカビ臭いフロアに集まって、歴史書を読んだり、食堂で語り合ったりしたことも、今の自分の裏打ちとなっています。つくばのキャンパスは陸の孤島なんて言われたりしていましたが、それが濃い4年間にしてくれたと思います。
 いろんな思い出がありますが、特別に大きな出来事というか...やらかしたことといえば、松美池(学内の池)のほとりで部活の面々で飲んでいた時、度数98%のお酒、スピリタス(ウオッカ)を腕にかけてみんなでファイヤーパンチをやっていたのですが、青い炎が消えなくなり、みんなで池に落ちて鎮火したことがありました。はい、意味のわからないことをしていました。男祭りの4年間で、恋愛みたいなキラキラしたものはありませんでしたけど、その代わり、漫画やアニメを見ることでキラキラを代替物接種していたのかもしれません。そのまま今に至るまで拗らせてしまっている面はありますが、それはそれで、やり尽くした感はあります。

-筑波大生に向けてのメッセージ

 筑波大は、学ぶことにおいては最適で、振り返れば、勉強ばかりしていたように思います。図書館も充実しているし、先生方との距離も近くて、打てば返ってくる環境です。学生たちが宿舎で一緒に暮らしているので、いい仲間と濃厚な時間を過ごすことができます。ぜひ、図書館の地下で貴重本をたくさん読んで、世界で戦える人材になってください!

PODCAST

インタビューのロングバージョンを、365体育投注Podcastでお聴きいただけます。

PROFILE  たかとりや あきら

鷹鳥屋 明さん 写真

大分県出身/2007年 第一学群人文学類卒業
株式会社アカツキグループ
株式会社HykeComic 経営企画所属

服装:サウジアラビア王国の衣装、正装
頭の白赤シュマッグ、イガール(黒いリング)
白服...トーブ、黒×金服...ビシュト

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