2018年度全国英語教育学会?学会賞(学術奨励賞)
人文社会系 卯城 祐司
教職員等
卯城祐司教授(人文社会科学研究科,現代語?現代文化専攻)主催の筑波リーディング研究会が,全国英語教育学会紀要第29号(Annual Review of 365体育投注 Language Education in Japan; ARELE, vol. 29)に掲載された論文 “Understanding Protagonist, Causal, and Intentional Links During EFL Narrative Reading”(「日本人英語学習者の物語文読解における登場人物,因果性,意図性のつながりの理解」)(執筆メンバーは卯城教授,細田雅也氏(東京都市大学講師),名畑目真吾氏(共栄大学講師,現在本学人間系助教),森好紳氏(白鴎大学講師),鈴木健太郎氏(共栄大学助教),多田豪さん(人文社会科学研究科(博士後期課程)現代語?現代文化専攻),小木曽智子さん(人文社会科学研究科(博士前期課程)現代語?現代文化専攻),神村幸蔵さん(人文社会科学研究科(博士後期課程)現代語?現代文化専攻),佐々木大和さん(人文社会科学研究科(博士前期課程)現代語?現代文化専攻),政所里佳さん(人文社会科学研究科(博士前期課程)現代語?現代文化専攻)により,2018年度全国英語教育学会?学会賞(学術奨励賞)を受賞しました。
同賞は,英語教育学分野で最も権威があり難関とされる学会誌のひとつ“ARELE” に昨年度掲載された論文の中で,レフリーの査読結果の得点が第1位の論文に贈られるものです。
受賞論文は,日本人英語学習者の読解において,登場人物,因果性,そして意図性の各次元について,一貫性のある?なしを操作した短い物語文の読解処理時間をもとに,各次元の重要性を検証したものであり,(1)先行研究が少ない第二言語のディスコースレベルでの検証であること,(2)視線計測機器を用いた緻密な実証的データを示していること,(3)論理構成が精緻であり,学習者支援の将来性が高いこと,の3点が高く評価されました。
なお,同研究会は2011年度に続き,2度目の受賞。また,小木曽智子さんは同点で個人としてもW受賞となりました。
学会賞授与式は,第44回全国英語教育学会京都研究大会(8月25日,龍谷大学)にて行われました。