テクノロジー?材料
ロボットでもCGでも2者に褒められると運動技能の習得が促進される ~学習やリハビリの支援システム開発に貢献~

本研究では、さらにエージェントの数とその身体性の影響について検証を進めました。まず、褒める回数は同じままで、エージェントの数を増やし、複数のエージェントから褒められる状況で運動技能の変化を調べたところ、エージェントが1体より2体の場合に、運動技能の習得がより促進されることが判明しました。また、エージェントの種類について、物理的な身体を持つロボットとディスプレイ上に仮想的な身体を持つCGキャラクターの間で褒め効果の違いを調べたところ、どちらでも人の運動技能の習得は促進され、その効果に違いは認められませんでした。
以上により、物理的な身体を持つロボットでも仮想的な身体を持つCGキャラクターでも、人はエージェントから褒められると、運動技能の技能の習得がより効率的に促されること、さらには、複数のエージェントからの褒めがその効果をより高める可能性があることが示唆されました。
本成果は、学習支援やリハビリテーション支援、介護?療育支援など、人と関わって人の行動変容を支援するエージェントシステムの開発に貢献することが期待されます。
PDF資料
研究代表者
365体育投注システム情報系
飯尾 尊優 助教(JST さきがけ研究者)
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
インタラクション科学研究所 エージェントインタラクションデザイン研究室
塩見 昌裕 室長