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平成31年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成 入選
人文社会科学研究科 稲岡 類

学生?大学院生

稲岡類さん(人文社会科学研究科博士前期課程2年、指導教員:人文社会系 卯城祐司教授)が2019年(365体育投注元年)10月29日、平成31年度公益財団法人教科書研究センター大学院生の教科書研究論文助成に入選しました。

この助成制度では、日本の教科書?副読本?教師用指導書?デジタル教材の質的向上と充実に向けた教科書等に関する調査研究に対して、教科書研究センターより助成金が交付されます。平成31年度は全国で計31件の応募があり、12件の研究が採択されました。

今回対象となったのは、「情報整理からテキスト理解を深める英語リーディング教材の研究?高等学校教科書の比較と現職英語教員への調査をもとに?」と題した研究です。
本研究では、英文テキストの内容を理解するために行う情報整理の活動に着目し、より効果的なテキストの内容理解を行うためのタスク?教材作成に示唆を与えることを目的としています。英語学習者は英文読解において、テキストの内容を表面的に理解するだけでなく、英文が描く状況や場面を自分なりに再構築して理解する必要があります。近年では内容理解を目的としてテキストの情報を写真や図表を活用して整理し、学習者自身にまとめさせる活動が注目されています。近年注目されているリーディング活動を教材研究に反映し、現職教員に対する意識調査を通して教育現場のニーズを検証し、効果的な指導に活用できるタスクや教材を明らかにしようとする点が評価されました。

なお、本研究の成果は、2021年7月刊行の公益財団法人教科書研究センター『論文集』に掲載される予定です。