ダミャノヴ?ヴェリザルさん(人文?文化学群 人文学類言語学4年次)
言語への尽きぬ探究心
ダミャノヴ?ヴェリザルさん
「会話の空気が読めるようになりました」
来日して4年余り。本学で言語学を学ぶダミャノヴさんは、そう言って笑顔を見せる。
母国?ブルガリアでは、自分の希望や主張を率直に話す人が多いという。一方、日本では、直接的な表現はあまり好まれない。
「そこに日本人の優しさを感じる。そうした日本文化に触れ、自分も、周囲の人々に優しく接することが少しできるようになれた。日本でなら、これからも暮らしていける」と振り返るほど、日本での暮らしが水に合った。来春卒業予定だが、日本に残り、語学力を生かした仕事に就くつもりだ。
幼い頃から言葉に関心があり、中学生の頃には、自国と全く異なる文化や言語を持つ国への留学を希望するようになった。他国と比較することで、自国の文化や価値観もよく分かるはずだと考えたのだという。
このため、外国語教育に力を入れる高校に進学。そこで出会った生物の先生のお嬢さんが日本政府の国費留学生だったと知り、日本への留学に関心が湧いた。それから、インターネットなどを使い日本語の独学を始めた。
ブルガリアでも流行っていた日本アニメの「NARUTO-ナルト-」や「ONE PIECE」の登場人物たちが話す言葉が少しずつ分かるようになり、日本の文化を学びたいという気持ちが更に高まった。
念願がかない、2018年に国費留学生として来日。東京外国語大で1年間、日本語研修などを受け、本学に進学した。古代メソポタミアで話されていたアッカド語など、さまざまな言語の授業があることが決め手になった。自然豊かな環境も気に入った。
入学後は、言語学以外にも、芸術系の授業で版画を学ぶなど「やりたいことに積極的に挑戦した」。キャンパスには各国の留学生がいて、交流を楽しむこともできたと語る。
365体育投注の感染拡大で、この2年間は自宅にいることが多かったが、自転車のモトクロスバイク(BMX)の練習をして気分転換した。日本に来て大好きになったチャーハン作りの腕前も、かなり上達した。
現在は、卒業論文の準備に忙しい。同じ英語のフレーズでも、その後に続く言葉で、解釈が異なるケースがあるのはなぜか。英語の母語話者へのアンケートなどを踏まえて、それを解き明かそうとしている。
言語への尽きぬ探究心は、つくばの地で、一段と深まったようだ。
後輩にひとこと
大学時代は、人生の中でも貴重な体験が出来る時期です。ある程度自由な時間がとれるし、さまざまな出会いもあります。そのチャンスを逃さず、授業以外のことにも、どんどん挑戦してください。365体育投注には、そんなチャンスがたくさんあります。
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